特徴
打木赤皮甘栗かぼちゃは、石川県金沢市打木町で育てられるカボチャの品種です。このカボチャは、鮮やかなオレンジ色の果皮が特徴で、丸みを帯びた形状にヘタが突き出ています。
一般的には煮物にすることが多いですが、スープや菓子にも適しています。果肉は厚くて甘みがあり、しっとりとした食感が特徴で、その鮮やかな色は加賀料理の見栄えに貢献しています。
歴史
1933年(昭和8年)、金沢市打木町の篤農家である松本佐一郎が福島県から持ち込んだ「赤皮栗」を改良して選抜しました。この品種は、会津地方の「会津栗」や「甘栗」として知られる西洋系カボチャなどを元に作られ、1943年(昭和18年)ごろに品種が確立されました。
第二次世界大戦後、金沢市安原地区での栽培が広まりました。1952年(昭和27年)頃からは、関西や関東にも出荷されるようになりました。