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打木赤皮甘栗かぼちゃ

(うつぎ あかがわ あまぐり)

郷土料理やスイーツにも使われる、鮮やかな朱色の稀少なかぼちゃ

加賀野菜の一つである打木赤皮甘栗かぼちゃは、円錐栗型で皮が赤色に近い橙色をしています。金沢の郷土料理には彩りとして親しまれており、皮までやわらかく、果肉が厚くてしっとりした味わいが特徴です。ねっとりとした食感と強い甘みも魅力で、和風の煮物やスイーツの材料にも適しています。

1kg前後の大きさで、一般的なえびすかぼちゃより小さめです。夏場が旬で、金沢市粟五地区やかほく市が主な生産地となっています。現在ではわずかに栽培される程度で、希少価値の高い食材です。

旬: 6月〜8月

特徴

打木赤皮甘栗かぼちゃは、石川県金沢市打木町で育てられるカボチャの品種です。このカボチャは、鮮やかなオレンジ色の果皮が特徴で、丸みを帯びた形状にヘタが突き出ています。

一般的には煮物にすることが多いですが、スープや菓子にも適しています。果肉は厚くて甘みがあり、しっとりとした食感が特徴で、その鮮やかな色は加賀料理の見栄えに貢献しています。

歴史

1933年(昭和8年)、金沢市打木町の篤農家である松本佐一郎が福島県から持ち込んだ「赤皮栗」を改良して選抜しました。この品種は、会津地方の「会津栗」や「甘栗」として知られる西洋系カボチャなどを元に作られ、1943年(昭和18年)ごろに品種が確立されました。

第二次世界大戦後、金沢市安原地区での栽培が広まりました。1952年(昭和27年)頃からは、関西や関東にも出荷されるようになりました。

Information

名称
打木赤皮甘栗かぼちゃ
(うつぎ あかがわ あまぐり)

金沢

石川県