石川県小松市はトマト栽培が盛んで市の特産品にも指定されている。これは小松市の寒暖差のある気候が、甘くおいしいトマトを作るために適しているからだという。近年では、トマトを使った加工品作りにも力を入れており、“トマトカレー”、“トマトパスタ”、“フルーツトマトケチャップ”、“トマトジャム”など、様々な商品を生み出している。
食卓にあがる機会の多いトマトだが、現地で食べるとれたてのトマトは、また格別の味。一度は食べていただきたい。
旬 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
小松市は、昭和30年代から続くトマトの名産地で、約50のトマト農家が関わり、年間約1500トンものトマトを出荷しています。主要な品種は「桃太郎はるか」と「麗容(れいよう)」です。春から秋にかけてたっぷりと太陽の光を浴び、丁寧に育てられた小松のトマトは、果肉が柔らかく、ほどよい酸味が特徴です。
小松では、主にハウス栽培でトマトを育てています。苗を地面に植えるのではなく、熱処理されたもみ殻が入った容器に根を広げ、液体の肥料を与えることで成長させます。この方法により、農薬の使用を最小限に抑えつつ、トマトが効率的に栄養を吸収し、風味豊かなトマトが育ちます。
また、小松のトマトを使用したカレーやドレッシングなどのオリジナル商品が開発され、美味しい食べ方のレシピも提案されています。こうした取り組みにより、小松のトマトは地域の活気を高めています。