1300年にわたる歴史ある温泉地
奈良時代の718年に誕生した歴史ある温泉地で、白山開山の祖 高僧・泰澄大師が、白山で修行している最中に霊夢にてお告げがあり、村で霊泉を掘ると温泉が湧き出した開湯伝説が伝えられます。
霊峰白山から湧き出るお湯は、純度100%の芒硝泉で、効能にすぐれていて、体にたっぷりと有効成分を届け、滑らかな肌触りをもたらします。
粟津の宿は温泉を自家掘りしており、泉質と泉温が宿ごとに微妙に異なるため、お宿ごとのお湯を比べる楽しみもあります。
霊験あらたかな温泉
高僧・泰澄大師によって導かれた霊峰白山に端を発する温泉は、純度100%の芒硝泉。血管拡張作用により、神経痛や高血圧症、筋肉痛、痔疾などの慢性病に効果を発揮します。
なめらかな肌触りの無色透明の湯で、口に含むとほのかな塩の香りと酸味を感じます。新鮮なお湯なので、飲用にも最適です。
滔々と湧き出し、漂う湯の香は吸引作用によって体の内部に吸収されます。その効能は抜群で、全国から湯治客が訪れます。
新陳代謝を促進して美しい肌をもたらす温泉の有効成分は、美人の湯としても知られ、多くの女性ファンが魅了されています。
粟津温泉の恋物語
400年以上前から伝わる「おっしょべ恋物語り」は、下女のお末と宿屋の下男・竹松の恋を描いた物語です。
お末は宿の松の木をよじ登って竹松の部屋に向かおうとしたところ、転んでしまい大騒ぎになりますが、結果的にお末の思いが竹松に伝わり、紆余曲折の末にふたりは結ばれる運命となりました。
この物語をきっかけに、何千組もの男女が粟津温泉で恋を成就させてきたと言われ、「恋人の聖地」としても知られています。
粟津温泉の歴史は、長い間に渡って人々の癒しと恋愛の場として栄えてきました。時代が変わっても、その温泉の魅力と風情は変わることなく受け継がれています。