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総湯 菊の湯

(そうゆ きくのゆ)

山中の情緒と華麗な湯船が調和する

天平風の優雅な造りが特徴の共同浴場です。温泉の発見以来、湯ざやが造られた場所に建ち、男湯と女湯が別棟で隣接しています。

おとこ湯は重厚な天平風の建物で、腰まである深い浴槽が魅力。一方、おんな湯は華麗で優雅な曲線美をなす造りで、浴槽には浅い所と深い所があります。

共同浴場の壁には九谷焼タイルで模写された「山中温泉縁起絵巻」の一部が飾られ、華やかな雰囲気が漂います。

また、おんな湯には山中節の館「山中座」が隣接しており、山中温泉の文化に触れることもできます。

芭蕉も讃えた源泉と歴史

有名な俳句の詩人である松尾芭蕉が旅の途中で訪れた際に、その温泉の湯を称賛し、
「山中や 菊は手折らじ 湯の匂い」と詠んだことでも知られています。

菊には抗菌作用があり、古来より長寿を象徴する代表的な植物で、秋の花です。山中温泉では菊の力に頼らなくても、この湯の香りを吸っていると十分に長寿の効き目がありそうという意味の句です。

その名句に因んで名付けられた総湯「菊の湯」は、山中温泉の湯元に位置し、開湯以来1300年以上の歴史を誇る温泉地の中心となっています。

温泉は身体の芯までしみわたり、身も心もうるおすさまざまな効能があり、多くの人々に親しまれてきました。

温泉と文化が融合する

女性浴場の隣には山中座があり、山中漆器で作られた格天井が目を引きます。

山中温泉の芸妓さんたちによる「山中節四季の舞」が上演され、温泉とともに山中の文化を楽しむことができます。

さらに、男性浴場前の温泉たまごゆで処では温泉たまごづくり体験も行われており、温泉と山中の魅力を満喫できます。

温泉の泉質

泉質はカルシウム・ナトリウム一硫酸塩泉で、温度は48.3度です。

この温泉は神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩、打ち身、慢性消化器病、痔病、冷え性、病後回復や疲労回復、健康増進、動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病、運動麻痺などに効果があると言われています。

また、飲泉も可能で、胆石や慢性便秘症、肥満、糖尿病、痛風などにも良いとされています。

Information

名称
総湯 菊の湯
(そうゆ きくのゆ)
リンク
公式サイト
住所
石川県加賀市山中温泉湯の出町レ1
電話番号
0761-78-4026
営業時間

6:45~22:00

定休日

第2・第4水曜日(祝日の場合は翌日休み)

料金

大人(12歳以上)490円
中人(6歳以上12歳未満)130円
小人(3歳以上6歳未満)50円
3歳未満 無料

駐車場
無料
アクセス

JR加賀温泉駅から加賀周遊バス キャンバス山まわり → 19 山中温泉 菊の湯・山中座バス停から約25メートル

JR加賀温泉駅から北鉄加賀バス 温泉山中線(2番のりば)で約35分 → 山中温泉バスターミナルバス停から約500メートル

JR加賀温泉駅から北鉄加賀バス 温泉山中線 栢野行き(2番のりば)で約35分 → 菊の湯前バス停から約50メートル

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