石川 観光ガイド

石川県には兼六園、和倉温泉、白山などの観光スポット、人形供養、山王祭、悪魔祓いなどの観光イベント、きんつば、治部煮、金沢カレーなどのご当地グルメがあります。

石川県は中央部分を本州に、北部は日本海に接して南北に細長い形をした北陸の県です。県の北部は能登半島として日本海に突き出たようになっており、そのため長い海岸線を持っています。石川県は県北部と南部で地形が大きく異なり、火山岩や堆積岩によってできた山が広がる能登半島は海岸線に海食崖などが見られます。

一方南部は2,702mの標高がある白山をはじめとする両白山地と沖積平野が広がっています。このように石川県は、地域によって異なった景色を楽しむことができる県なのです。

前田家が治めた加賀藩であった石川県は、加賀百万石といわれた加賀藩の栄華を感じることができるところです。国指定の特別名勝になっている兼六園は、園内を回遊して楽しむ形式の回遊林泉式庭園となっており日本の三名園といわれています。

ひがし茶屋街や主計町、にし茶屋街など古い町並みが残っている観光スポットも多く、そこを歩けば昔の風情に思いをはせることができます。

防御陣地として利用することを目的に作られた山の寺瞑想の道には各宗派寺院が配置されており神社仏閣に興味がある人には散策が楽しい道になっています。

霊峰白山の麓にある白峰温泉や奇岩怪石を楽しむことができる鶴仙渓や、采石巌などがある山中温泉、能登半島の中央にあって日本海を一望することができる志賀の郷温泉など、自然の景色と温泉の両方を楽しむことができる観光スポットが石川県には点在しており、リラックスした時間を過ごすことができます。

石川県は食についても、楽しみが多い県です。青カブにブリを挟み米麹で発酵するかぶら寿しやころ柿、フグの卵巣を糠漬けするフグの糠漬けなどは石川県の特産品です。また、治部煮や鯛の唐蒸し、ごり料理など、城下町とした発展した金沢の伝統料理の楽しみたいものです。

茶の湯の文化によって和菓子を発展させてきた金沢市は、京都や松江などと同様に和菓子の産地として知られており、伝統的な職人が生み出す繊細な和菓子を見ることができます。

石川 のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

金沢21世紀美術館

体験する現代アートの魅力

誰もが立ち寄れる公園のような美術館です。現代アートを身近に感じ、さまざまな出会いの場を提供することをコンセプトにしています。 「現代アート」と聞くと難解なイメージを持つ人もいますが、ここではレアンドロ・エルリッヒの《スイミング・プール》(通称: レアンドロのプール)をはじめ、実際に作品を見て、触れて、感じることができる展示物も多数あります。まるで公園に遊びに来たかのような気軽さで楽しむことができます。 鑑賞スタイルは自由。一時立ち寄って作品を楽しむことも、じっくりと鑑賞することも可能です。個々の感性やスタイルに合わせて作品を受け入れてくれる美術館です。...»

千里浜なぎさドライブウェイ

日本で唯一!砂浜を爽快ドライブ

千里浜なぎさドライブウェイは、世界でも数少ない砂浜を車で走ることができる天然のドライブウェイの一つです。このドライブウェイは、石川県羽咋郡宝達志水町今浜から羽咋市千里浜町に至る約8キロメートルの砂浜で、バスやバイク、自転車でも走行可能です。 砂の秘密 千里浜なぎさドライブウェイが車で走行可能な理由は、砂の粒の大きさにあります。砂粒一粒が約0.2ミリメートルと非常にきめ細かく、この細かい砂が海水を含むことで固く締まり、車が沈むことなく走行できるのです。 魅力的な体験 青空の下、映画のワンシーンのような光景が広がり、波打ち際をドライブする爽快感を味わうことができます。日本で唯一、一般の自動...»

兼六園

四季折々の自然美を楽しむ日本三名園

兼六園は日本三名園のひとつとして知られる美しい庭園です。広大な敷地には築山、池、茶屋などが点在し、さまざまな景観を堪能できます。 四季折々の自然美が庭園を彩り、特に冬の雪吊りは金沢の風物詩として有名です。庭園は夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気が広がります。...»

ひがし茶屋街

和の風情が漂う、素敵な街並み

茶屋町創設時から明治初期に建築された伝統的な町家が多く残る歴史的な街並みです。美しい出格子(でごうし)と石畳の道が続き風情に溢れており、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。保存地区内の約140の建物のうち、なんと約3分の2が伝統的建造物です。 茶屋街には和菓子や伝統工芸品、雑貨などを扱うお店が充実しており、風情ある街並みの中でショッピングを楽しむことができます。また、割烹や素敵な町家カフェなどもあり、金沢らしいグルメが楽しめます。 着物レンタルを利用して街歩きを楽しむこともできます。軒灯が照らす大人の雰囲気が漂い、古い街並みと和装の組み合わせは、まさに金沢ならではの魅力です。...»

白山

花と神秘が織りなす魅惑の霊山

白山は、日本三霊山の一つであり、花の山としても知られています。その麓には美しいお花畑が広がり、登山客を魅了します。まさに「花の山」と呼ぶにふさわしい景色が広がっています。 さらに、夕日に照らされる雲海や頂上から拝むご来光、白山比咩神社の奥宮での参拝など、神秘的な体験もできます。 登山道は整備されており、初心者やファミリーでも気軽に登ることができます。一泊して満点の星空を楽しみ、山頂近くの神秘の7つの湖、雪渓のお池巡りもおすすめです。 また、登山しない方には「白山白川郷ホワイトロード」で絶景ドライブも楽しめます。車で走り抜けながら、渓谷美、ふくべの大滝や温泉、展望台に立ち寄り、北陸ならでは...»

忍者寺 妙立寺

秘密の仕掛けと驚きが詰まった寺院

日蓮宗の寺院である妙立寺は、通称「忍者寺」として知られています。実際には忍者が関与していたわけではなく、その独特な建築構造と敵を欺くための秘密の仕掛けからです。 妙立寺は戦国時代の1583年に前田利家が金沢城に入城した際に、中道精神を基にした政治理念の祈願所として建立。その後、1643年に加賀藩の第三代藩主の前田利常によって妙立寺として移築建立されました。当時、徳川幕府と緊張状態にあった加賀藩は、妙立寺を出城・砦として利用することを想定していたと言われています。 まるで迷路のような内部で、外観は2階建てのように見えますが、実際には4階建て7層構造になっています。戦国時代のロマンと、加賀藩の...»

武家屋敷跡 野村家

世界が認めた日本庭園と建築美

加賀百万石の城下町だった金沢の長町は加賀藩時代、武士たち住んでいたエリアで、武家屋敷が軒を連ねています。石畳や土塀など、昔の面影が今も色濃く残っており、その中でも一般公開されているのが野村家の武家屋敷跡です。 野村家の屋敷では格式のある建物と風情ある庭園が見事に調和しています。特に「上段の間」に描かれた襖絵や野村家に伝わる刀剣や甲冑などは必見です。 この武家屋敷跡は、2009年に発行された外国人観光客向けガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星として紹介され、また2003年の米国庭園専門誌の日本庭園ランキングでも3位に選ばれ、海外からの観光客も多く訪れます。...»

長町 武家屋敷跡 界隈

江戸時代にタイムスリップするような風情漂う街並み

静かな長町界隈は、加賀百万石の城下町だった金沢の中級武士たち住んでいたエリアで、武家屋敷が軒を連ねています。 土塀や石畳の小路、武家窓がある長屋門、丁字路、袋小路など昔ながらの城下町の風景が今も色濃く残っています。雪から土塀を守る「こも掛け」や大野庄用水も金沢の冬の風物詩として知られています。 武家屋敷の公開や展示資料館などもあり、歴史や伝統を感じながら散策できます。繁華街とのアクセスも良く、飲食店やお土産店も充実しています。長町武家屋敷跡界隈は、タイムスリップしたような風情漂う魅力的なエリアです。...»

山中温泉

1300年の歴史を持つ美しい渓谷の温泉地

加賀温泉郷の一角に位置し、古くから歴史ある温泉地です。山に囲まれた温泉街では、自然豊かな山や谷、川など、山間部の田舎の情緒も味わえます。街は大聖寺川の渓谷沿いなどに旅館が立ち並んでいます。...»

輪島キリコ会館

祭り魂が宿る空間

熱狂と幻想的なキリコ祭りの雰囲気が再現され、いつでも祭り気分が味わえる場所です。 能登のキリコ祭りで使われる大きなキリコを展示し、その迫力に圧倒されます。 伝統と美意識が融合したキリコは、能登の象徴として魅力を放っています。...»

金沢城公園

加賀百万石の歴史と自然の調和

金沢城公園は、日本を代表する近世城郭であり、石川県のシンボルとして知られています。加賀藩の居城であった金沢城の城址を活かして整備された公園であり、歴史的な建造物や豊かな自然が魅力です。 菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓などの復元された歴史的建造物や美しい石垣が園内を彩ります。また、公園内には多種多様な植物や野生動物が生息し、自然観察やリラックスした散策を楽しむこともできます。...»

粟津温泉

開湯1300年、北陸最古の温泉地

白山開山の祖 高僧・泰澄大師が開湯したと伝えられる、北陸最古の温泉地・粟津温泉。開湯から1300年の歴史を誇ります。 粟津温泉の江戸時代から伝わる「おっしょべ恋物語」は、若い男女の大恋愛を描いた物語です。そのため、多くの恋人たちがこの地を訪れています。...»

白山恐竜パーク白峰

夢の恐竜体験!ジュラシックパーク気分

迫力満点!ティラノサウルスから始まる恐竜の世界へタイムスリップ。 全長28メートルの竜脚類ディプロドクスの全身骨格標本や、ティラノサウルスのリアルなロボット、恐竜時代のジオラマ、マルチシアターなど、楽しい展示物がたくさん。 化石の宝庫 地元白山市には約1億万年前の白亜紀の代表的な地層である「手取川流域の珪化木産地」があり、国指定の天然記念物になっています。 ここで見つかった竜化石や植物化石、イギリス産のイグアノドン類の実物化石など、貴重な化石の展示物が楽しめます。 化石発見広場での化石探し 実際に化石探しを体験できます。大人も子どもも夢中になれる体験です。見つけた化石を持ち帰ること...»

加賀山中温泉 ゆげ街道

情緒を感じる温泉街の町並み

山中温泉には、自然、歴史、文化が調和した心安らぐ町並みが広がっています。 特に中心部に位置する「ゆげ街道」は、山中漆器や九谷焼を中心にしたギャラリー店やカフェ、食事処が数多く軒を連ねており、個性豊かで魅力的なお店が多いです。 温泉の祖である長谷部神社から総湯「菊の湯」付近までの約600メートルの目抜き通りで、街道には電柱がなく、幅広い歩道が整備されているため、のんびりと温泉街の情緒を感じながら散策することができます。 特に注目されているのが、「ギャラリー散歩の会」の店舗や施設です。 様々なジャンルの店が集まり、古美術や九谷焼、山中漆器から現代工芸まで幅広いアイテムが展示されています。 ...»

総湯 菊の湯

山中の情緒と華麗な湯船が調和する

天平風の優雅な造りが特徴の共同浴場です。温泉の発見以来、湯ざやが造られた場所に建ち、男湯と女湯が別棟で隣接しています。 おとこ湯は重厚な天平風の建物で、腰まである深い浴槽が魅力。一方、おんな湯は華麗で優雅な曲線美をなす造りで、浴槽には浅い所と深い所があります。 共同浴場の壁には九谷焼タイルで模写された「山中温泉縁起絵巻」の一部が飾られ、華やかな雰囲気が漂います。 また、おんな湯には山中節の館「山中座」が隣接しており、山中温泉の文化に触れることもできます。 芭蕉も讃えた源泉と歴史 有名な俳句の詩人である松尾芭蕉が旅の途中で訪れた際に、その温泉の湯を称賛し、「山中や 菊は手折らじ 湯の匂...»

月うさぎの里

うさぎに癒されるテーマパーク

加賀の月うさぎ伝説をテーマにした「月うさぎの里」は、まるでピーターラビットの世界に迷い込んだかのような癒しの空間です。 広場では約10種類、50匹以上のかわいいうさぎが放し飼いされており、その愛らしい姿に心が癒されます。抱っこタイムはモフモフのうさぎたちと触れ合うことができます(有料)。 また、館内には彫刻家・籔内佐斗司の作品が点在し、美しい芸術と自然が融合した空間を楽しむことができます。 雑貨屋さんではうさぎグッズがたくさん販売されており、カフェや食事処で特産品を味わうこともできます。また、香木調合香り袋作りやおまんじゅう作り、焼きたてパイ作りなどの体験も楽しめます。 心安らぐ休日を...»

見附島

能登のシンボルで別名「軍艦島」

周囲400メートル、高さ28メートルの白亜の島で、大きな岩がそびえ立ち、まるで軍艦がこちらに向かってくるかのような迫力を感じる「見附島」。 能登のシンボルとして知られるこの島は、空海(弘法大師)が布教のために渡った際に見つけたと言われ、見附島の名前も「見つけた」という意味からきています。 軍艦のような特徴的な形状から「軍艦島」や「見月島」とも呼ばれ、親しまれています。 干潮の時間帯には踏み石が現れ、島まで歩いて行くことができ、そのスリリングな体験は忘れられないものです。 島内には見附神社があり、美しい自然が広がっています。 浜辺には縁結びの鐘があり、恋人の聖地「えんむすびーち」として...»

白山比咩神社

神聖なる縁結びの神社

白山(はくさん)は、日本三名山および日本三霊山の一つとして古くから都人たちのあこがれの山でした。 そして、白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は、全国に約3,000社もある白山神社の総本宮であり、加賀国の一宮として地元では「しらやまさん」と親しまれています。 神聖なる御祭神・白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)は、またの名を菊理媛神(くくりひめのかみ)といい、ご縁を結ぶ神として崇められています。 白山比咩神社は、石川県、福井県、岐阜県の県境に位置し、白山(標高2,702メートル)を神体山として崇める神社です。 社伝によれば、3世紀後半から4世紀前半に「まつりのにわ」という遥拝の場所が...»

近江町市場

金沢市民の台所!新鮮な海鮮丼が楽しめる

約180の店が狭い小路にずらりと並び、新鮮な海の幸や地元産の野菜、果物が豊富に揃っています。ノドグロや地元でとれた甘えびなど魚介が手に入ります。 特に評判の海鮮丼はネタの大きさと美味しさで知られています。地元の食材を使ったご当地グルメを楽しみながら、お店の人との会話も楽しめるのが魅力です。焼き網で焼いた新鮮な食材や近江町コロッケなど、食べ歩きもできます。...»

石川県立 航空プラザ

空の夢が広がる!航空機の博物館

小松空港の北側にある航空をテーマにした博物館です。ここでは小型機からジェット戦闘機まで、17機の実機展示があります。 航空機の歴史や仕組み、飛行の原理を模型や映像、、パネル、風洞装置などを使って分かりやすく解説しています。 大人も子供も楽しめる航空体験 実物のYS-11型シミュレーターや6種類の簡易フライトシミュレーターで操縦の感覚を味わえます。 本物の航空機の展示 屋外に海上自衛隊で使用された、対潜性能を備えた大型ヘリコプター「HSS-2B」、練習機「KM-2」が展示されています。 屋内には、ジェット戦闘機やヘリコプターなどが展示されています。 航空自衛隊が使用した超音速ジェッ...»

忍者武器ミュージアム

魅力的な忍者の世界

金沢・にし茶屋街にある忍者武器ミュージアムでは、手裏剣や鎖武器、甲冑の他、50種類、約160点の貴重な忍者武器が一堂に集結しています。 その独特なデザインと機能に興味津々!「手裏剣体験」コーナーでは、忍者の技を体験することができます。 また、お土産ショップでは模造刀やオリジナルグッズ、金沢ならではの名菓や焼き物など、魅力的な品々が取り揃えられています。 忍者ファン必見、忍者文化に触れながら楽しい時間を過ごせるスポットです。...»

金沢和菓子

茶の湯文化で育まれた伝統の和菓子

加賀百万石の文化が色濃く残る金沢は、京都、松江と並び「日本三大菓子処」のひとつとされています。茶の湯文化の発展とともに、干し菓子や上生菓子を主にした数々の銘菓が生まれてきました。 これらの和菓子は、季節の節目や祝辞に用いられ、正月には“福梅”(剣梅鉢を模った紅白の最中)、桃の節句には“金平糖”などが食べられていました。この風習は現代でも続いている地域があり、庶民の生活に深く和菓子が根付いていることがわかります。 市内では、和菓子文化を満喫できるお茶会や職人との和菓子作りなど、体験イベントも行われています。これにより、訪れる人々は金沢の伝統と風味を堪能することができます。...»

能登丼

奥能登らしい地産地消のオリジナリティあふれる丼

能登丼は、石川県の奥能登地区の2市2町(珠洲市、輪島市、能登町、穴水町)の店舗で提供されるオリジナルどんぶりです。能登産にこだわり、能登の米を能登の清水で炊き、能登産の新鮮な素材を贅沢に盛り付けています。 例えば、「能登牛」のヒレステーキをのせた「能登牛ステーキ丼」、港から直送の魚介を使った「能登朝市丼」、輪島で獲れる天然フグを使った「輪島ふぐ丼」など、多彩な丼が楽しめます。その上、器と箸までもが能登産というこだわりがあります。 使った箸は持ち帰ることができるので、旅行の思い出の品にもぴったりです。各お店ごとに独自の工夫やこだわりがあり、味のバリエーションも豊かです。たくさんの種類の能登丼...»

金沢カレー

こだわりの金沢スタイルで食す!濃厚で甘めのルーがたまらない

カラメルなどを入れて、黒っぽく、どろっとした濃厚なルーは「金沢カレー」ならでは。甘みある濃厚な味わいで、地元のみならず全国的な人気を誇る。ステンレスの皿に盛られ、フォークか先割れスプーンで食すのが金沢スタイル。さらに、付け合せは必ずキャベツの千切り、ルーはご飯が見えなくなるぐらいたっぷりと…、など独自の特徴を持つ。市内の飲食店で味わえるのはもちろん、通販でレトルトが売られるなど、県外でも楽しめるようになった。...»

ハントンライス

金沢生まれの不思議な洋食。地元で人気の庶民の味

石川県名物のハントンライスとは、具の入っていないケチャップライスの上に、白身魚のフライを乗せてタルタルソースをかけた独特な料理です。「ハントン風ライス」とも呼ばれます。名前からは中国料理のような印象を受けますが、実は金沢生まれの日本の洋食です。 1970年頃に金沢市内のレストランで考案され、従業員向けの手早い賄い料理として始まりました。名前の由来は、ハンガリー語の「ハン」(パン)とフランス語の「トン」(マグロ)を掛け合わせたものです。ボリューム満点で学生にも大人気の一品です。 ハントンライスはバターライスにケチャップを混ぜて風味付けし、薄焼き卵で包んでオムライス風に仕上げます。その上に白身...»

治部煮

江戸時代から伝わる、加賀の伝統的な椀料理

治部(じぶ)とは石川県金沢市の伝統料理で、鴨肉を使用した郷土料理です。加賀地方では鴨肉は古くから高級食材として親しまれ、幕府に献上されるなどの歴史があります。 治部煮は醤油、砂糖、酒などを使った出汁で鴨肉、根菜、豆腐、加賀特産のすだれ麩と一緒に煮込んだ椀物。じぶ椀に盛り付けられ、薬味としてワサビを添えます。天盛りにされた風味豊かな本わさびをダシ汁で溶くと、さわやかな辛みがやわらかな鴨肉と調和します。 鴨鍋との特徴的な違いは鴨肉に小麦粉をまぶすことで、大きめのそぎ切りにした鴨肉に小麦粉をまぶし、肉の旨みを閉じ込め、つるりとした滑らかな食感に仕上げます。一口噛むとコクのある鴨のエキスが口の中に...»

宝達志水オムライス

「オムライス」生みの親の故郷のご当地グルメ

子供からお年寄りまでみんなに愛されている洋食の王様「オムライス」は、大正時代にフランス料理人の北橋茂男氏によって誕生しました。北橋氏の生まれ故郷が石川県宝達志水町であることから、町おこしの一環として「宝達志水オムライス」が開発されました。 宝達志水町内の飲食店では、様々な形のオムライスが提供されています。例えば、うどんをベースにした「オムうどん」、焼肉屋の「石焼ビビンバオムライス」、お寿司屋の卵で包んだ「おむまき」など、多彩なバリエーションが楽しめます。...»

小松うどん

300年以上の歴史があるご当地うどん

古くは加賀藩の名物として贈答品に用いられ、俳人、塵生が松尾芭蕉に贈り称賛を受けたといわれる“小松うどん”。石川県小松市に300年以上に渡って根付いたご当地グルメだ。霊峰白山の伏流水を使って練られた麺と、色の薄い透明感のあるだしは、お互いを引き立てあう抜群の相性の良さが感じられる上品な味わいが楽しめる。現在では小松市内の70店舗以上のお店で提供されている。...»

かぶら寿し(石川県)

金沢を代表する正月の定番すし料理

かぶら寿しは、石川県を代表する伝統的な発酵食品です。塩漬けしたブリを同じく塩漬けしたかぶで挟み、麹(甘酒)に漬けた従来の酢飯を使うすしとは異なる、漬物に近い「なれ寿司」の一種です。 金沢では古くから冬の保存食として親しまれ、各家庭ごとに様々な味があります。ブリの代わりにサバを使うこともあります。 「金沢市史」(風俗編)には、宝暦七年(1757年)の頃の年賀の客をもてなす料理として「なまこ、このわた、かぶら鮓(すし)」と記されています。このように古くから正月の定番料理として金沢や富山の冬の食卓に欠かせない料理です。 かぶら寿しの起源については諸説ありますが、少なくとも江戸時代には食べられて...»

香箱ガニ丼

ズワイガニのメスからとれない珍味をふんだんに使ったどんぶり

珍味として人気が高いカニの外子や内子をたっぷりと使ったご当地どんぶり。外子や内子はメスからしかとれない上に、漁が許されている期間が1ヶ月程度しかないため、新鮮なものは珍味として非常に人気が高い食材だ。その贅沢な味わいを存分に味わえる“香箱ガニ丼”をぜひ食べてみてほしい。  香箱ガニ 冬の金沢の味覚を代表するもので、メスのズワイガニです。”香箱ガニ”とは、北陸地方でとれるメスのズワイガニのこと。オスと比べて身が小さくて細いため食べるところは少ないが、強い甘みと濃厚な味わいが楽しめる上に、茶色の外子(そとこ)と呼ばれる腹に抱えた卵や、オレンジ色の内子(うちこ)と呼ばれる甲羅の内側にある未成熟卵...»

かに甲羅揚げ

カニを甲羅ごと味わう小松市の珍味

名物“加納ガニ”でも知られる石川県のご当地グルメで、現在より数十年前に老舗の料亭で「冬の季節に何か変わったメニューができないか?」という要望から開発されたといわれるのが“かに甲羅揚げ”。今では小松市内の料亭や料理店で楽しむことができる名物となっています。 具を甲羅に詰めてそのまま揚げるという豪快な料理で、からっと揚げた甲羅の香ばしさと、具のジューシーさが味わえる珍味だ。 現在、小松市内の店舗で、かにの身だけのシンプルな具から、たまごを使ってふわっと仕上げたもの、グラタン風にアレンジしたもの、“香箱ガニ(メスのズワイガニ)”の内子や外子を贅沢に練りこんだものなど、様々な味わいが楽しめる。 か...»

小松名物 塩焼きそば

小松住民の定番ソウルフードのひとつ

中国の炒めそば“チャーメン”からヒントを得て、60年前に生まれたといわれる“小松名物 塩焼きそば”。小松市にある製麺所「中石食品」と共同開発した太麺と、シャキシャキ歯応えがたまらないもやしや、ねぎ、にんじんといった地元産の野菜を加えて作られ、香ばしい香りと塩ならではの素材の旨味がいきた味わいがたまらない。 塩焼きそばは、60年前に一軒の中華料理店から始まりました。店主は、小松にはない美味しい料理を求めて、中国全土や日本各地を旅して回ったそうです。 その旅の中で出会った「チャーメン」という中国の炒めそばに感銘を受けました。彼はこの料理の秘密を学びたくて、給料をもらわずに作り方を教えてほしいと...»

つるぎTKGY

卵かけご飯を焼きおにぎり風にアレンジした新ご当地グルメ

鶴来のおいしいお米、水、醤油を地域おこしに活かそうと、鶴来商工会青年部が中心となって開発したのが”つるぎTKGY”。名前の由来は「T…たまご、K…かけ、G…ごはん、Y…やき」から名付けられた。その由来の通り、卵かけご飯を焼きおにぎり風に香ばしく焼き上げた新ご当地グルメだ。 つるぎTKGYを提供するにあたっては、以下の三か条を守る必要がある。 ・つるぎTKGY三ヶ条一、石川県産米を白山伏流水で研ぎ炊くべし一、鶴来の醸造品(醤油・味噌・酒・酢)を使い調理すべし一、T…鶴来 K…から G…元気と Y…勇気を! 現在市内にある9店舗で提供されていて、各店舗で天津飯風、オムレツ風、ピザ風、お好み焼...»

鯛の唐蒸し

九谷焼の大皿い豪快に、豪華に盛り付け

唐蒸鯛の由来は長崎から加賀藩に伝えられた南蛮料理。地元で獲れた大鯛のお腹の部分に「卯の花」を詰めて盛り付けたもの。卯の花は、おからを主食材とし、刻んだレンコン・ニンジン・ゴボウ・ギンナン・キクラゲ・麻の実などと一緒に油でいためてだし汁・酒・砂糖・しょうゆなどで味つけしたもの。これだけでも一品になる贅沢な卯の花を、脂の乗った鯛にたっぷりと詰めて、美しい九谷焼きの大皿に盛り付けて完成。長崎から加賀藩に伝えられた南蛮料理。二匹の鯛を腹合わせに盛り込むことから”にらみ鯛”ともいう。 鯛のお腹に詰められたおからは、人参、ごぼう、れんこん、しいたけ、ぎんなん、きくらげと一緒に炒められます。出汁や醤油、砂...»

いしるの貝焼き

旨味成分が豊富で素材の味を引き立る、加賀料理の隠し味

いしるは能登半島の一部でしか作られていない郷土料理の隠し味で、魚醤の一種です。イワシやイカの内臓を塩漬けにし、一夏寝かせて自然発酵させたものを煮詰めて作ります。 「いしるの貝焼き」は、ホタテ貝の貝殻を鍋代わりに使い、キノコ、イカ、甘えび、大根などをいしるで煮ながら食べる料理です。昔は力仕事の後のおかずとして辛めの味付けでしたが、現在は薄味に変わってきています。今では民宿などの宿泊客にも人気の定番料理のひとつです。...»

加賀料理

恵まれた海と山の幸を工夫した郷土料理を、美しい器に盛り付けて

海の幸や山の幸に恵まれ、また大陸から伝来した食文化や全国各地から物流が集まるなどの「地の利」から、加賀の食文化は作られたと言われる。「加賀料理」と聞けば、「加賀百万石の豪華な料理」など高級なイメージもあるが、もともとは庶民的な郷土料理、いわゆるおふくろの味である。地元でとれた食材を日常的においしく食べるために工夫されてきた郷土料理を、九谷焼や蒔絵を施した漆器などの豪華な器に盛り付けご馳走として仕立てた。目で味わう京料理の影響も受け、江戸料理と京料理の融合と評されることもある。...»

白山堅豆腐カレー

豆腐なのに歯ごたえがある!堅豆腐で作られた、超ヘルシーカレー

石川や富山では有名な堅豆腐。その名の通り、歯ごたえのある堅い豆腐で、ヘルシーカレーの具には最適。白山麓の食材をふんだんに使った「白山堅豆腐カレー」は、石川県で初のカレーの特産品である。豆乳ベースで作られたルウは一般的なカレーに比べ白っぽく、堅豆腐の他、特産品のエノキを使うなど、すべてが白山麓で栽培された食材だ。味はまろやかながらもスパイシーで、インドのカシューナッツペーストのカレーに似ている。辛さの中にもコクがたっぷり。200kcalという低カロリーも魅力。 白山の名物「固とうふ」 国産の大豆を100%使用し、白山の清らかな地下水で作り上げられています。手作りで一つひとつ丁寧に製造されてお...»

とり野菜鍋

万人がハマる懐かしい味 石川県の代表的な郷土鍋

江戸時代の廻船問屋が「厳しい航海を乗り切るために船上で栄養価の高い食事を」と考え出されたのが発祥といわれる鍋料理。栄養バランスに優れた鍋料理で、とり野菜鍋の「とり」はトリ肉からではなく、野菜や栄養をとるという意味からきているそうだ。白菜、玉ねぎ、ねぎ等を煮込んで、野菜の甘みが滲み出た煮汁に、にんにくや香辛料を加えた特殊調味味噌があわさってできる程よい甘辛さが絶妙。地元民に限らず、数多くのリピーターが存在するという、知る人ぞ知る人気鍋だ。 とり野菜みそ 大豆と米麹から作る米みそに、さまざまな調味料や香辛料を組み合わせた調味みそです。このみそは鍋料理にぴったりですが、肉の味噌漬けをはじめ、さま...»

笹寿司(石川県)

四季折々の旬を楽しめる寿司。笹の香りが豊かな逸品

その名の通り笹で包まれた押し寿司。石川県では、昔から祭りの日に「押し寿司」を作る習慣があり、四季折々に地元で獲れる魚を使い、紺ノリ(海藻のエゴノリを紺色に染めたもの)と桜エビをのせ、押し寿司用の木板に敷き詰めて作っていく。このとき、板ではなく笹を使ったものを笹寿司と呼ぶこともあるのだそう。金沢に昔から伝わる伝統の味、旅行の際は地域ごとに異なる香使いを見て楽しむのも良いだろう。 石川県の白山麓地域では、笹寿司は2枚のクマザサの葉で巻き、箱に詰めて圧をかけて作る押し寿司の一種です。この地域では、白山市や能登地方の祭りには欠かせない料理とされています。 具材には、鮭、鱒、シイラ、鯛などの魚類や油...»

ごりの佃煮

カルシウムたっぷり!能登ならではの稀少な郷土料理

ごりとは、典型的なハゼ類の形をした淡水魚を指します。美しい能登の海でとれたカルシウムたっぷりのごりを、そのままの形で佃煮にしたのが「ごりの佃煮」です。美味しく作るには、早朝の漁で水揚げされたごりをその日のうちに調理し、1時間ほどじっくり煮込んで仕上げます。淡白で繊細な味わいが特徴です。 金沢市では、ごりは照り焼き、唐揚げ、甘露煮、刺身、あらい、柳川、骨酒、吸い物などにも使われます。保存食としての歴史に裏付けされた、カルシウム満点の地元の味です。...»

ぶり大根(石川県)

懐かしい優しい味わい

金沢の方言で「じわもん」はお惣菜のことを指します。その代表格が「鰤大根」です。ぶりのアラと大根を酒・しょうゆ・みりんなどで煮つけたもので、家庭料理として親しまれています。石川県は魚介の宝庫で、獲れたての魚を美味しく味わえます。最近では、料亭で繊細な仕事を施した鰤大根が登場することも増えています。 鰤のアラには、脳の働きを良くするとされるDHAやEPAなどの高度不飽和脂肪酸がたっぷり含まれており、栄養価が高いです。 主な伝承地域: 県内全域主な使用食材: ブリ、大根...»

のどぐろの棒寿司

日本海で捕れる高級魚「のどぐろ」を贅沢に使用した名物寿司

金沢市民の台所、近江市場にある舟楽の名物が、のどぐろの棒寿司です。金沢では祭り寿司ともいわれ、晴れの日のご馳走として親しまれています。舟楽は棒寿司の専門店で、すべての素材を近江市場で仕入れています。 のどぐろは脂にくせがなく、後味がさっぱりしていて、噛むと甘みがじわっと出る「白身のトロ」ともいわれる高級魚です。舟楽の棒寿司は、鮮度や仕込みに徹底してこだわり、手間ひまをかけて1本1本手作りで作られています。近江市場のお土産として、ぜひ購入したい一品です。...»

はす蒸し

加賀れんこんをすりおろして蒸した郷土料理

はす蒸しは、加賀れんこんをすりおろし、具材を加えて蒸した郷土料理です。れんこん本来のもっちりとした粘りと、仕上げにかけるあんによってとろりとした食感が楽しめます。 加賀れんこんは、藩政時代から栽培が続く歴史の長い野菜で、金沢市、かほく市、津幡町などの2市2町にまたがる河北潟干拓地が一大産地です。節の間が短いのが特徴で、特に先端の2節が美味とされます。 身が肉厚で、歯ごたえが小気味いいことから「餅れんこん」ともいわれます。すりおろすと粘りが強く、その粘り気を活かした郷土料理「はす蒸し」が古くから親しまれています。 主な伝承地域: 金沢市周辺主な使用食材: 加賀れんこん、白身魚、エビ、卵など...»

大根ずし

身欠ニシンと大根を甘酒で漬けた発酵食品

大根と身欠きニシンを使用したなれずしの一種です。金沢市や白山市の旧・石川郡鶴来町地域などで伝統的に作られ、主に正月料理として楽しまれています。 大根と脂がのった魚の甘み、発酵による酸味が調和した味わいを好む人も多い。大根のシャキシャキとした食感も魅力の一つである。骨まで食べられるので、お酒の肴にも良く合う。 特徴的な点として、材料や製法、外見などは鰊漬けと共通点が多いです。また、飯寿司にも分類されることがあり、その中でも福井県の「にしんずし」と似ていますが、大根ずしは大根の割合が高く、身欠きニシンを酒に漬けて戻すという違いがあります。同じく石川県の加賀地域で作られる「かぶら寿司」よりも手頃...»

石川県産 のどぐろ

幻の最高級魚!トロにも劣らぬ脂が口のなかでとろける

正式名称は「赤むつ(アカムツ)」。日本海沿岸では、喉が黒いことから「のどぐろ」の名称で通っている。石川県では、加賀や能登などの漁港で水揚げされ、県を代表する海の幸。とは言え、全国的にも水揚げ量が少なく、幻の最高級魚と呼ばれている。極上とも言えるうま味とコク、そして身は柔らかくしっかりと脂がのっていて、まぐろのトロにも引けを取らない。鮮度がよければ刺身でいただきたいが、塩焼きや煮付けにしても絶品。干物にすれば旨味が凝縮され、これもまた美味である。 旬 9~10月 石川県では今や、海の贅沢な逸品としてのどぐろが脚光を浴びています。高級な白身魚といえば、通常はマダイやヒラメが名前が挙げられますが...»

石川県産 甘エビ

赤くプリッと甘い身はそのまま刺身に、殻も出汁を取って椀物に

甘エビは標準和名を“ホッコクアカエビ”といい、水温の低い海域の水深約200~700メートルの深海に生息している。成長過程で性転換をするという性質を持ち、孵化後3~5年はオスとして成長し、その後2年程でメスに性転換する。そのため、大きく成長したものはすべてメスとなる。身に、甘み成分であるアミノ酸系が多く含まれ、その名の通りとろけるような甘みが楽しめる。特に、9~2月頃の旬の時期には、メスが灰緑色の卵を溢れるほど抱えるため、一層おいしくなると人気が高い。新鮮なプリッとした身は、ぜひ刺身で味わいたい。 旬 9月 10月 11月 12月 1月 2月...»

香箱ガニ

甘みが強く凝縮された濃厚な味わい。金沢でも期間限定の貴重品

”香箱ガニ”とは、冬の金沢の味覚を代表するもので、北陸地方でとれるメスのズワイガニのこと。オスと比べて身が小さくて細いため食べるところは少ないが、強い甘みと濃厚な味わいが楽しめる上に、茶色の外子(そとこ)と呼ばれる腹に抱えた卵や、オレンジ色の内子(うちこ)と呼ばれる甲羅の内側にある未成熟卵の濃厚な味が香箱ガニならではの味わいである。香箱ガニは漁期が短く、11月上旬~12月末の間にしかとることができないため、そのほとんどが地元で消費されてしまうという。ぜひ現地へいって味わって欲しい。香箱ガニは、粒々とした食感の外子と、とろりとした濃厚なうまみが楽しめる内子が特徴です。 旬     11月 12...»

石川県産 さざえ

アワビと並ぶ夏の代表的な海の幸

さざえの特徴は、金平糖のようなツノです。外海の波の荒い場所で育ったさざえはツノが長く、内海のものはツノが短いです。石川県では、輪島市や珠洲市沿岸の舳倉島、七ツ島、曽々木海岸が主な産地です。特に岩礁の多い外浦海岸に多く生息しています。 さざえの身を殻から引き出すと、最後にくるっと巻いた部分が現れます。これはさざえの生殖巣で、暗緑色のものは雌、淡いクリーム色のものは雄です。鮮度を見分けるには、触ったときに素早く蓋を閉じるものや、しっかりと蓋を閉じているものを選ぶと良いです。 旬:5月、6月、7月...»

石川県産 寒ブリ

雪の舞う荒波の日本海で北陸の冬を象徴する魚

石川県能登半島の富山湾に面した海域は、全国有数の定置網地帯です。その歴史は古く、16世紀には現在のブリ網の原形とされる台網による漁が行われていました。 この地域では、12月頃に鳴る雷がブリの大量漁の前ぶれとされ、「ブリおこし」と呼ばれています。この時期にとれる7kg以上のブリは「天然能登寒ぶり」としてブランド化されています。このように石川県の冬を代表する魚です。 寒ブリは、ビタミンB群、鉄、カリウム、DHAやEPAなどの高度不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。刺身、焼き物、郷土料理の「ブリ大根」、かぶらにブリの身を挟んで糀で漬けた「かぶら寿し」、わら縄を巻いた「巻きぶり」、カラカラに干した「...»

石川県産 さより

年間を通じて味わえるサヨリは、高タンパク低脂肪の健康食

石川県のサヨリは、能登では「スズ」とも呼ばれています。2隻の船で網を引き回して漁獲する「スズヒキ」という漁法で、ほぼ年間を通して漁獲されますが、「花見魚」の愛称が示すように旬は春です。この時期、地元でとれたてのサヨリを刺身で食べるのは格別です。 鮮度が低下しやすいため、地元でしかめったに味わえない一品です。低脂肪高タンパクのため、小さな子供や高齢者にも優しい食材とされています。 能登の郷土料理であるサヨリの白焼きや、もずくと豆腐を入れたすまし汁「サヨリのモゾコ汁」もおすすめです。 旬: 3月、4月、5月...»

能登本まぐろ

能登半島沖で獲れた海のダイヤと呼ばれるクロマグロを更に厳選

石川県能登半島周辺の定置網漁で水揚げされる天然のクロマグロや、漁獲後に畜養されたもののうち、40キロ以上のものを「能登本まぐろ」と呼びます。このマグロは鮮度が保証されており、傷みの少ないものを船上で処理・冷却します。新鮮な刺身はもちろん、火を通しても美味しく、頭から尾まで内臓も捨てる部分がありません。 珠洲市には畜養場があり、漁業活性化事業の一環として「能登本まぐろ産地協議会」が設置され、ブランドのPRに努めています。...»

石川県産 カレイ

種類も呼び方も多彩なカレイ

カレイは土地よって様々な呼び方がりますが、石川県では、マガレイを「くちぼそ」、ムシガレイを「すがれい」、ヤナギムシカレイを「ささがれい」、メイタガレイを「すずめ」と呼びます。ちなみに、フランス料理のムニエルで有名なシタビラメは「ねじた」あるいは「ねじらがれい」といいますが、これはカレイとは異なるウシノシタ科の魚です。 石川県で獲れるカレイは種類が豊富で、種類によって獲れる時期が異なります。アカガレイやナメタガレイは春に旬を迎え、底びき網や刺網で多く獲られます。カレイの鮮度を見分けるには、眼がある側の体表の透明感と適度なぬめりを確認すると良いでしょう。 旬: 6月, 7月, 8月...»

ほたるいか

富山湾産の可憐で美しい海の幸

ほたるいかは古くから富山湾で水揚げされてきました。大きさは数センチと小さいですが、流線型の優美な体型と透き通った肌を持ち、群れをなして夜の海で青白い光を発する様子は、まさに美しいです。 旬は3月から6月で、ほとんどが定置網漁業で獲られます。漁を終えた後、すぐに釜ゆでされ、能登半島伝統の魚醤油「いしり」で味付けして乾燥させた「ほたるいか素干し」や、沖漬けも人気があります。 旬:3月、4月、5月、6月...»

能登とき海老

プリッと締まった食感ととろける甘さが魅力

暖流と寒流が激しくぶつかり合う北陸の海で育まれた甘エビを、厳しい寒さの1月上旬から春頃まで、伝統的な“えび篭漁”で大切に水揚げしたものが“能登とき海老”です。 志賀町富来では、甘エビの鮮度を保つために、殺菌した冷たい海水と酸素を入れて生きたまま輸送します。秋から冬にかけて、たっぷりと卵を抱えた時期の甘エビは特に甘みが強いです。また、少し時間を置くことで、トロッとした食感と甘みが増します。獲れたてのプリッとした食感と、24時間冷蔵庫で寝かせた後のとろけるような甘みを食べ比べるのもおすすめです。 旬: 1月、2月、3月、4月、5月...»

加能ガニ(ズワイガニ)

石川発の極上カニ「加能ガニ」に舌鼓を打つ

石川県沖で漁獲され、橋立漁港、金沢港等の加賀や能登で水揚げされたズワイガニには青色のタグがつれられ「加能ガニ」と呼ばれる。「加能ガニ」は近隣の県に負けない石川県のズワイガニを全国に知ってもらおうと、2006年にブランド認定された。「加」賀から「能」登まで、県内の漁協が一つになった新しいプライドとして「加能ガニ」と名付けられました。「加能ガニ」は身のぎっしり感、ふっくらした歯ごたえ、そしてジューシーな甘みと、全国の数あるズワイガニブランドに勝るとも劣らない極上の味わいがウリ。漁期は11月6日~3月20日の5ヶ月間となっているので、新鮮な「加納ガニ」を現地で楽しみたい人は、石川県を訪れて欲しい。 ...»

加賀野菜

加賀野菜は金沢城下町育ち。四季折々の旬を提供

藩政時代、城下町金沢には四季折々の旬の野菜が市場を彩っていました。食材の旬が季節の移り変わりを五感で感じさせてくれる時代を復活させようと、各関係機関が協力して運営しているのが金沢市農産物ブランド協会です。 現在、「加賀野菜ブランド」として認定されている品目は、さつまいも、加賀れんこん、たけのこ、加賀太きゅうり、金時草、加賀つるまめ、ヘタ紫なす、源助だいこん、せり、打木赤皮甘栗かぼちゃ、金沢一本太ねぎ、二塚からしな、赤ずいき、くわい、金沢春菊の15品目です。 加賀野菜全15品目 金時草鮮やかな色合いと故郷の風味。赤紫色の葉ととろりとした食感が特徴。酢の物と天ぷらの両方で楽しめます。 加賀...»

七尾のナマコ

柔らかい歯応えと磯の香りがよいナマコ

能登半島湾内でとれるナマコは、特に磯の香りが強く、身が柔らかいのが特徴です。七尾湾産のナマコは、多くの河川から流れ込む養分のおかげで、湾内の植物プランクトンが豊富で、ナマコが育つには最適な環境です。そのため、身がしっかりとした別格の一品となります。 ナマコの身を使った酢の物は絶品で、腸を使った珍味の塩辛や、希少なくちこ(卵巣)を使った塩干しは酒の肴として人気があります。ナマコにはコラーゲンが多く含まれており、味だけでなく美容にも良いとされています。 旬: 12月、1月、2月...»

こんかいわし

食べ方のバリエーションたっぷりのいわしの保存食

大羽のうるめいわしや真いわしを塩づけしたものを脱水した後、糠や糀で塩蔵させた、加賀の特産品。焼いて食す際に、糠はお好みで落としても落とさなくても良い。少し糠を付けて焼けば香ばしい。軽く焼いたものを適当な大きさに切るか、細かく切って、ご飯などのおかずにするが、もともと「ぬかいわし」は能登に伝わる伝統の保存食で、糠を洗って薄くスライスしたものを生のままでも楽しめる。食酢をかけたり、お茶漬けにするのも良い。 塩漬けのイワシを更に糠(ぬか)、麹(こうじ)、赤唐辛子(とうがらし)で漬け込んだ保存食です。春に漬け込み、夏の高温多湿な気候で発酵させてつくられます。その結果、塩味と特有の旨味が調和しています...»

かもり(冬瓜)

石川県小松市の伝統の幸福野菜

“かもり”とは丸いリンゴ型の“瓜(うり)”で、50センチほどにもある大きな野菜で、冬瓜の一種です。皮の表面に白い粉を吹いたような模様があることから「粉をふく」→「こうふく」と、幸福の野菜ともいわれている。食べ方は、冬瓜(とうがん)と同様にスープや煮込み料理に使われることが多く、やわらかな上品な味わいが楽しめるという。 冬瓜は東南アジアが原産で、10キロを超える大きなものもあります。いくつかの種類があり、「琉球冬瓜」、「大丸冬瓜」、「小冬瓜」などがあります。名前から冬の野菜かと思いがちですが、実は夏が旬です。7月から9月に収穫されますが、冬まで保存可能であるため、「冬瓜」と呼ばれています。 ...»

加賀太きゅうり

1果重が1kgにもなるずんぐりした加賀野菜は、夏の風物詩

金沢市安原地区やかほく市高松を中心に生産される加賀野菜の「加賀太きゅうり」は、長さ20〜30cm、直径6〜7cmのずんぐりした形が特徴で、重さは1kgにもなります。 初夏が旬で、果肉が厚くやわらかいので、生のサラダや酢の物として食べると美味しいです。昔ながらの料理法としては煮ものやあんかけもあります。ビタミンC、カルシウム、ナトリウムを含み、酸性に傾きがちな身体を中和し、整える効果があるとされています。また、美肌効果も期待できます。 旬: 4月〜11月 ...»

石川たけのこ

雪の中でじっと春の訪れを待つ、やわらかさが特徴の貴重な美味

加賀野菜の「たけのこ」は、マダケ属の孟宗竹(モウソウチク)の一種で、稈の高さが10~20m、径が25cmにもなる大きさです。孟宗竹の栽培は江戸時代に金沢市金城地区で始まり、内川地区、富樫地区に広がりました。 雪の下で春を待つ石川の筍は、節と節の間が詰まっており、やわらかいのが特徴です。ビタミンB2、Cが豊富で、低カロリーとヘルシーな食材としても知られています。内川地区では4月下旬から5月上旬に出回り、旬の時期は短く、貴重な春の味覚です。 旬: 4月〜5月...»

打木赤皮甘栗かぼちゃ

郷土料理やスイーツにも使われる、鮮やかな朱色の稀少なかぼちゃ

加賀野菜の一つである打木赤皮甘栗かぼちゃは、円錐栗型で皮が赤色に近い橙色をしています。金沢の郷土料理には彩りとして親しまれており、皮までやわらかく、果肉が厚くてしっとりした味わいが特徴です。ねっとりとした食感と強い甘みも魅力で、和風の煮物やスイーツの材料にも適しています。 1kg前後の大きさで、一般的なえびすかぼちゃより小さめです。夏場が旬で、金沢市粟五地区やかほく市が主な生産地となっています。現在ではわずかに栽培される程度で、希少価値の高い食材です。 旬: 6月〜8月...»

源助大根

やわらかく煮崩れしにくい、天下逸品と賞される大根

源助大根は、加賀野菜の一種で、ずんぐりとした円筒形が特徴です。肉質が柔らかく、肌がきれいであり、大根らしい歯ざわりも楽しめます。柔らかいのに煮崩れしにくいため、煮物に最適です。ふろふき大根やおでん、ニシンとともに糀で漬けた大根寿しなどにしても美味しいです。 この大根の名前は、地域に大根栽培を根付かせた農民の名前に由来します。以前は「天下一品の味」と関西市場で評価され、石川県の特産物として確固たる地位を築きましたが、栽培の難しさから希少な大根となっています。 旬: 10月〜2月...»

小菊かぼちゃ

小さな菊の花に見立てた姿かたちが可愛い

小菊かぼちゃは日本かぼちゃの一種で、石川県七尾市や中能登町一帯で生産されています。6月頃から8月頃にかけて、大阪や京都を中心に市場に出回ります。直径15cm程度の小さなかぼちゃで、真上から見ると菊に似ていることからその名がつきました。 風味があっさりしているため、和風の微妙な味付けが活きる食材として、家庭料理よりも日本料理や京都の料亭で使われることが多いです。カロテンやビタミンB1、B2、Cを多く含み、煮物、サラダ、みそ漬け、粕漬けなどに利用されます。 旬: 7月〜8月...»

金時草

北陸の自然の恵み。美しい赤紫色をした野菜

金時草(キンジソウ)という名の由来は、葉の裏面が「金時豆」に似た赤紫色であることから「金時草」となり、これをキンジソウと呼ぶようになったそう。現在、金沢市花園地区の山間部や白山市鳥越地区中心に生産される。ビタミンA、鉄分、カルシウムなどを豊富に含み血圧を抑制する効果があるとも言われている。おひたし、和え物、酢の物、天ぷら、いためものなどのほか、しぼり汁を使ったシャーベットも必見。そのあざやかな色合いは、目でも楽しめる。 旬     6月 7月 8月 9月 10月 11月 加賀野菜「金時草(きんじそう)」は、太くて分枝した茎と紫褐色の色合いが特徴です。葉は長楕円形で尖っており、表面は緑色で裏...»

能登白ねぎ

地元農家が手間暇かけて育てたねぎは、上品な柔らかさが自慢

能登のやさしい土で育てられた「能登白ねぎ」は、七尾市や中能登町を中心に生産されています。ねぎの根元の白い部分を太く長くするため、何度も土寄せを行い手間暇かけて育てます。 白と緑のコントラストがはっきりし、しっかりとハリがあるのに辛味がなく、ほのかに甘いのが特徴です。緑色部の葉まで甘さと柔らかさが高く評価されており、7月下旬から12月上旬が旬です。薬味や鍋物が一般的ですが、この白ねぎを使ったラッキョウ酢漬けもおすすめです。 旬: 8月〜12月...»

小松産トマト

小松市の気候が生んだおいしいトマト

石川県小松市はトマト栽培が盛んで市の特産品にも指定されている。これは小松市の寒暖差のある気候が、甘くおいしいトマトを作るために適しているからだという。近年では、トマトを使った加工品作りにも力を入れており、“トマトカレー”、“トマトパスタ”、“フルーツトマトケチャップ”、“トマトジャム”など、様々な商品を生み出している。食卓にあがる機会の多いトマトだが、現地で食べるとれたてのトマトは、また格別の味。一度は食べていただきたい。 旬     5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月  小松市は、昭和30年代から続くトマトの名産地で、約50のトマト農家が関わり、年間約1500トンものト...»

能登大納言(あずき)

宝石のように美しい赤色が特徴!炊くとふっくら風味も◎

能登地域での大納言あずきの栽培については、江戸時代中期に編集された「能州産物帳」に記載があるほどの古い歴史を持ちます。これが奥能登の恵まれた気候風土を生かした名産品「能登大納言」の祖先といわれています。 能登大納言は、粒が大きく鮮やかな赤色が特徴です。皮がやわらかく風味豊かで、炊くとふっくらしておいしいため、高級和菓子の材料として珍重されています。ただし、ひとさやずつ手で丁寧に収穫されるため、生産量が少なく希少価値が高いです。 旬: 10月〜11月 能登大納言小豆 「能登大納言」は、奥能登地方特有の気候風土に恵まれ、他の大納言小豆とは異なる特性を持つ品種「地域在来種」です。全国中でも特...»

金糸瓜

石川県民の食卓でおなじみのシャキっと元気が出る”うり”

「金糸瓜(きんしうり)」は、19世紀末に中国から伝わった「覚糸うり(かくしうり)」が原産といわれており、長さ20センチほどの楕円形をしたウリ科の食材です。果皮は鮮やかな黄色で、熟果を輪切りにしてゆでると果肉がそうめん状にほぐれることから「そうめんうり」とも呼ばれます。 石川県内では家庭料理の食材として広く使われており、「報恩講料理」(仏事料理)にも欠かせない食材です。主に、酢の物や和え物、粕漬けなどで食べられます。 旬: 7月〜8月...»

加賀つるまめ

現代人に不足しがちな栄養がたっぷり

加賀野菜の一つである「加賀つるまめ」の「つるまめ」とは、地元の呼び名で、正式には「フジマメ」という種類のことを指します。フジマメには白花と赤花があります。金沢市で栽培されているフジマメは白花です。 この野菜は日本各地で異なる名前で呼ばれ、インゲンマメ(隠元豆)、センゴクマメ(千石豆)、マンゴクマメ(万石豆)、だら(馬鹿)豆など、多くの別名があります。これらの名前は、栽培が比較的簡単で大量に収穫できることに由来しています。 加賀つるまめは栄養価が高く、カリウム、カロテン、タンパク質、鉄分などを含み、食物繊維も豊富です。これらの栄養素は、現代人の健康にとても重要です。加賀つるまめは、ゆでてサラ...»

能登志賀 ころ柿

上品な甘さと繊細な食感を楽しむ特産品

ころ柿は、石川県の中能登地域の特産品です。能登半島でのみ採れる「最勝」という干し柿用に作られた渋柿を原料としています。「ころ柿」の名の由来は、柿を軒下に吊るして乾燥させる際、全体に陽がよく当たるようにころころと柿の向きを変えたことからといわれます。 そのつややかなあめ色の実はとても上品な甘さで、果肉は繊維質に富んで柔らかいです。地元では、細かく刻んだ果糖(ころ柿表面の白い粉)たっぷりの「果糖切りころ柿」や「ころ柿ソフトクリーム」、ころ柿の餡を入れた「ころ柿羊羹」などが販売されています。 旬: 11月~12月 橙色のころ柿のすだれは、志賀町の風物詩として知られています。 能登で厳選された...»

ルビーロマン(ぶどう)

巨峰の2倍の重さ!甘くてジューシーな高級ぶどう

誕生のきっかけは、ぶどう農家の「赤くて大粒のぶどうが欲しい」との願いから。黒色の大粒ぶどう“藤稔”の種から、石川県の研究センターが14年の歳月をかけて完成させたブランドぶどうだ。“ルビーロマン”という名前は、県民からの公募639通の中から決定した。“ルビーロマン”の1粒の重さが巨峰の約2倍で、果皮はルビーのように赤く、甘みが強くジューシー、簡単に皮がむけて食べやすいのが特徴。1房何十万円で競り落とされたこともある、高級ぶどうでもある。 旬 7月~9月 このぶどうの品種は、石川県農林総合研究センターで14年間の歳月をかけて育てられました。鮮やかな赤色と、巨峰の約2倍もある粒の大きさが特徴です...»

金沢すいか

砂丘育ちのシャリっと甘いスイカ

石川県金沢市の日本海を望む砂丘で生まれた「金沢すいか」は、石川県を代表する果実で、全国でも有数の大産地です。地下150mから汲み上げた白山連峰の美味しい水で育てられています。砂丘地帯の特徴である昼夜の寒暖差が、金沢すいかならではの美味しさを生み出します。市場に出回るのは6月中旬から7月下旬で、最盛期は7月中旬から下旬です。 旬の季節: 6月~8月 金沢すいかは、シャキシャキとした軽快な食感と抜群の甘さが特徴です。石川県は全国でも有数のすいかの生産地で、栽培地は加賀から能登にかけて広がり、主に以下の3つに分かれます: 加賀・金沢から羽咋の砂丘地 赤土が広がる能登 河北潟を中心とした...»

阿岸の七面鳥

脂肪分が少なくヘルシーな国産七面鳥

能登の豊かな自然環境で、特に健康面に配慮して大切に育てられた「阿岸の七面鳥」は、脂肪分が少なく淡白であっさりとした味わいが特徴の希少な国産七面鳥です。 精肉時には、地元の直営工場で万全の衛生管理のもと、1羽ずつ丁寧に加工されています。冬頃になると脂肪がついて身が締まり、さらに旨みが増します。そのため、石川県内でもご馳走として愛され続けています。 クリスマスに馴染み深い丸焼きローストだけでなく、ステーキや鳥すき焼き、刺身など、さまざまな料理で美味しく楽しめます。...»

五郎島金時(さつまいも)

甘くて格別に美味しいと高評価の金沢サツマイモ

五郎島金時は、日本海に面した金沢市の砂粒の土壌で栽培されるさつまいもです。この地域の土壌は通気性と保水性に優れ、甘くて美味しいさつまいもを育てるのに最適と評価されています。 五郎島金時は、早掘りとして重宝され、その美味しさと美しい姿からサツマイモのブランドとして全国的に知られています。 金沢市でのさつまいも栽培の歴史は古く、元禄時代末期(1700年頃)に五郎島村の大百姓、太郎右衛門が薩摩から種芋を持ち帰り、その栽培を伝えたのが始まりとされています。 旬:9月~11月...»

金沢一本太ねぎ

寒さの中で甘みを増していく、料理で主役になる加賀野菜

加賀野菜“金沢一本太ねぎ”は、その名が示す通り、全長110cm程、根元の白い部分の長さが25センチ、茎が2cm総重量1kgほどという、その大きさに特徴がある。耐寒性、耐病性ともに強く、肉質は柔らかで、葉にはゼリー状の粘着物が詰まり、火を通すととても甘くなる。そして寒さに当たるほど風味が増す。薬味としてだけでなく、ねぎそのものが十分においしいので、料理の主役としても使用される。熱を加えると甘みを増すことから、すき焼きや鍋ものにしてよく煮込めば、ねっとりとした食感と甘みが絶品だ。寒くなるほど甘味と風味が増す。鍋物やすき焼きに入れて煮込むと、とろけるようなやわらかさと甘みが際立つ。 旬 11月 1...»

神子原くわい

祝いの席でも使われるミネラル豊富な自然食材

神子原くわいは能登伝統野菜で、オモダカ科の青クワイです。標高120~400mの神子原地区(神子原町・菅池町・千石町)の棚田で栽培されています。レンコンと同じく、水の便が良く、土質が腐植に富んだ肥沃な粘質土壌の深い湿田で育ちます。 神子原くわいは基本的に煮しめて供されることが多く、普段の需要は高くありませんが、里芋から芽がにょきっと出たような特異な形状から「芽が出る」とされ、縁起物とされています。芽を伸ばした姿が「芽が出る」「めでたい」に通じるためです。正月のおせち料理をはじめ祝いの席で使われます。 神子原くわいはミネラルが豊富で、熱を加えても栄養価がほとんど失われません。特にカリウムが野菜...»

加賀れんこん

様々な郷土料理に使われる地元の特産品

加賀れんこんは、加賀藩 五代藩主 前田綱紀の時代にまでさかのぼる歴史を持つ加賀野菜です。当時は「ハスノ根」という名前で城中で栽培され、武士が薬として利用していたと言われています。現在でも「れんこんのおろし汁で鼻づまりが治る」などの民間療法があるほどです。 新鮮な泥付きれんこんとして販売されており、さまざまな料理に使われます。代表的な料理には、はさみ揚げ、酢れんこん、きんぴら、煮物、みそ汁などがあります。また、エビなどと混ぜ合わせて作る「はす蒸し」という郷土料理も美味しいです。 旬:1月~3月...»

赤ずいき

煮物や酢の物で活躍する名副菜

“ずいき”は“さといも”や“はすいも”の葉柄で、葉と実をつないでいる箇所だ。食べ方は“ふき”と同様で、皮をむいたあとに茹でて、煮物や酢の物などにされることが多い。シャキシャキとした歯応えが心地よく、さっぱりとした味わいは煮物のアクセントに適している。鉄分やカルシウムが豊富なだけでなく、食物繊維もたっぷりと入っているので、昔は産後の女性に食べさせる習慣もあったようだ。 旬     6月 7月 8月 9月 サトイモの葉柄をずいきと言います。特にその中でも赤い葉柄を持つものを、「赤ずいき」と呼びます。太くて大きなこの赤い葉柄は、「唐芋(エビ芋)」や「八つ頭」とも呼ばれ、皮を剥いでゆでて、「酢の物...»

中島菜

独自のほろ苦さと辛みが特徴の浸け菜の一種

中島菜は石川県七尾市を中心に生産されるアブラナ科アブラナ属のツケナ類の一種で、独特のほろ苦さと辛みが特徴です。旧中島町で明治時代から小規模ながら栽培されてきたことから、この名前が付けられました。 地元では各家庭の食卓で珍重されていますが、地元消費がほとんどで県外ではめったに見かけません。訪れた際にはぜひチェックしたい食材の一つです。 漬物にしてほろ苦味と辛味を楽しむのが主流ですが、おひたしにしても美味しいです。旬は12月初旬から2月下旬で、冬越ししたものは風味よく香りも高いと言われるため、春の野菜のイメージが強いです。 旬:11月~4月(主な出荷時期は11月と3月) ピリッとした辛さと...»

原木生しいたけ のとてまり

奥能登の里山で一つ一つ丁寧に作られる厚さ、香り、歯ごたえ抜群

奥能登で栽培される原木しいたけは、能登の気候風土にぴったり適応し、大きなサイズで成長します。その中でも、傘の大きさが8cm以上、肉厚が3cm以上、巻き込みが1cm以上の基準をクリアした最高級品が『のとてまり』として名付けられています。この品種は愛称として『山のアワビ』とも呼ばれています。 原木栽培のしいたけは、クヌギやコナラなどの広葉樹の原木を使用して栽培されます。最近では、おが粉に栄養を加えた培地での菌床栽培に切り替える生産者も増えており、原木しいたけはますます貴重な存在となっています。原木の中に栄養がたっぷりと詰まり、肉厚な食感、噛むたびに感じる香りと風味が魅力です。 形は手鞠のよう「...»

金沢梨

みずみずしくて爽やかな甘み

金沢梨は、地元で生産されるさまざまな品種の総称です。その中でも、「あきづき」は新高と豊水に幸水を交配させた品種で、大きさは約500gと食べ応え十分な赤梨です。糖度は約13%で酸味が少なく、甘さが強いのが特徴です。果肉はシャリシャリとした食感で、とてもジューシーです。平成13年に品種登録された新しい品種で、綺麗な丸い形から贈答用にも使われます。 石川県産の梨は、さわやかな甘みが特徴で、県内で最も多く出荷される果物です。梨の栽培は江戸時代にさかのぼり、石川県の金沢市以南に古くから根付いています。新水、幸水、豊水、二十世紀、南水、あきづき、新高など、多種多様な品種があり、夏から秋にかけて長い期間、...»

能登牛

丹精こめて育てられた能登牛は、肉質がきめ細かく脂質が良質

能登の豊かな自然と風土の中で育てられた牛(黒毛和種)のなかから、肉質等級がA3以上またはB3以上で、最終かつ最長飼養地が石川県である牛にのみにつけられる銘柄が”能登牛”だ。牛肉のやわらかさや香りの良さを決めるオレイン酸の含有量が多く、とろけるような食感ときめ細やかな肉質が特徴。能登の牛の歴史は、寛永3年に加賀藩主前田利常が、能登半島の製塩業に必要な役牛を繁殖したのが始まりといわれているが、現在の能登牛のルーツは明治時代に兵庫県の但馬地方から計画的に導入された種雄牛が元祖だということだ。 とろける食感と驚きの旨さが特徴です。世界農業遺産の能登地域が育んだ極上の和牛です。 きめ細やかな肉質、口...»

能登豚

天然水で手塩にかけ育てたこだわりの豚に注目

能登の天然水で手塩にかけて育てた豚肉は、ローズ芯が太くもちもちとした肉質や口のなかでじわっと広がる甘みが特徴。1980年代に養豚業を営む畜産家のグループが、衛生環境の保全・飼料の改良・共同仕入れによるコストダウンなど、畜産業界の全てを洗い直し、ありとあらゆる創意工夫を重ねて商品化となったそうである。 自然の恵み豊かな能登半島が位置する石川県では、舌の肥えた食通たちを新しい味でうならせるためには、相応の実力が必要だろう。そんな高い敷居をみごとに超え、新しく生まれた食材の一つがこの「能登豚」ブランド。 「能登豚」とは、石川県内で飼育され、石川県金沢食肉流通センターで加工され、日本食肉格付協会の...»

蟹料理(石川県)

冬の北陸を代表する海の幸ブランドを堪能する

ズワイガニは、漁期が11月6日から、雄は3月20日まで、雌は1月10日までと定められているため、北陸の食文化における冬の風物詩となっている。水揚げされる地方によって名称が変わるが、石川県産のものは現在「加能ガニ」というブランド名を打ち出している。身を茹でて食べるのが一般的だが、焼き蟹や、新鮮なものは生食もされる。身だけでなく、中腸腺(かにみそ)や雌の卵巣(内子・外子)も珍味として広く親しまれている。...»

奥能登ビール 日本海倶楽部

奥能登の緑と自然からうまれたこだわりの地ビール

能登半島の先端、能登町のリゾートエリア「日本海倶楽部」で作られている地ビールです。 その地ビール作りの中心となるのは、チェコから招いた熟練のビール職人。チェコは、日本で最も一般的に飲まれているピルスナービールのルーツともいわれる場所で、その伝統を受けついだ確かな技術で、麦芽100%のビール作りを行っています。 また、日本海倶楽部の地ビールは、ビール酵母をろ過せずに残したまま出荷しているので、本来はビール酵母とともに除去されていますビタミンやミネラルが豊富に入っていて健康にも良いそうです。その味は、2010年の国際ビール大賞で銀賞を受賞をするなど、世界にも認められています。 社会福祉の一環...»

加賀梅酒 萬歳樂

旨味抜群!高品種梅を使った石川県が誇る梅酒

江戸享保の時代から続く、歴史ある石川県の酒蔵「小堀酒造店」が作り出した高品質の梅を使った梅酒。その味わいは非常にバランスがよく、豊かな風味を持ち、各メディアで高い評価を受けており、国際線のファーストクラスでも提供されているという。使用される北陸の青梅は、紅映(べにさし)と呼ばれる、アミノ酸含有量が多く、旨みとまろやかさが秀でているという特徴を持つ高級品種だが、栽培の難しさから収穫高が少ない希少品。その貴重な梅をふんだんに使って作り出した北陸仕込みの梅酒をぜひご賞味あれ。 「萬歳楽 加賀梅酒」は、希少な高級梅「紅映梅」を使用し、白山の水と組み合わせて丁寧に作られた梅酒です。この梅酒は、梅とお酒...»

白山わくわくビール

地元産の麦だけで作った本当の手作りビールをめざす

白山の麓で育まれた地元の川北産二条大麦と、副原料のコシヒカリだけで生産した地元密着の地ビール。低農薬の安心できる原料で作られたビールは抗酸化作用が高く、美容や健康にいいとされるビタミンやミネラルをたっぷり含んでいるという。ビールの種類は、麦芽100%で濃厚だけど飲みやすい「ゴールドエール」、コシヒカリを贅沢に使った「コシヒカリエール」、濃色焙煎額が豊かな風味の個性派黒ビール系の「アンバーエール」など。川北町ならではの味わいを楽しんで欲しい。 石川県産の安心で安全な大麦と、日本酒の仕込みにも使用される高品質な白山伏流水を使用して、手づくりのオリジナルビール。心地よいホップの苦味とさわやかな飲み...»

もものばくだん

艶やかで桃の果肉がグッとくるスイーツ

白桃に甘さ控えめなクリームが入ってます。熟れた桃の中にカスタードと生クリームをブレンドした特製のクリームをたっぷり詰め込んだ夏限定の一品。クッキー生地が固めで、ももとのハーモニーはバツグン!加賀温泉郷の「パティスリー ケルン」で販売。 旬     8月 9月  Patisserie Keln ( パティスリー ケルン ) 色とりどりの旬のフルーツを使ったフレッシュケーキ、香ばしいナッツやバターの香り豊かな焼き菓子・パンを販売してます。...»

加賀パフェ

地産地消5層パフェ

「加賀パフェ」は、加賀市のおもてなし喫茶メニュー(3時のおやつ)として生まれた、地元産の素材を使用した5層のパフェです。このパフェには、加賀九谷野菜をトッピングしたり、ブロッコリーアイスや味平かぼちゃアイス、温泉卵、ポン菓子、野菜スポンジケーキ、はちみつ生クリーム、色鮮やかなゼリー、そして名物菓子「吸坂飴」などが使われており、各店ごとにこだわりのオリジナルパフェが提供されています。また、献上加賀棒茶もセットになっており、地元の作家が特別に制作した山中漆器(半月型お盆)と九谷焼(パフェグラス皿・ソースカップ)も使用されています。 ...»

あんころ餅(圓八)

天狗の羽うちわと、本物の竹の皮で包まれた味わい深い一品

創業1737年、石川県白山市にある株式会社圓八が製造販売する名物和菓子が、あんころ餅である。竹の皮で包まれたなんとも素朴なあんころ餅は、霊峰白山の伏流水、白山ろく鳥越産のもち米、厳選された十勝産の小豆と砂糖だけで作られている。本物の竹の皮で作られた包みを開けると、「四角いあんころ」が姿をあらわすが、これはそもそも丸い九つのあんころ餅を、竹の皮で包み、竹の紐でしばることで、丸いあんころ餅が四角くひとつにまとまってしまうためである。創業以来280年以上変わらない「懐かしい味」。 圓八の歴史は古く、創業は元文2年(1737年) 北海道産の小豆、白山ろくで栽培されたもち米と砂糖だけで作られている「...»

いしり(魚醤油)

海の恵みがもたらす自然発酵と熟成が決め手の万能調味料

日本海の豊富な海の幸に恵まれた能登半島の先端に位置する能登町は、いしりの産地です。いしりとは、イカの内臓や魚を自然発酵させて熟成した「魚醤油」です。 地元では刺身や煮物の隠し味など、郷土料理や伝統料理によく使われます。晩秋から初冬にかけて仕込み、翌年夏の終わりに完成させるのが一般的です。さらに、まろやかさを出すために1年から2年かけて熟成させることもあります。 各生産者が独自のこだわりを持ち、独自の味を生み出していますが、共通するのは「ゴロ」と呼ばれる真イカの内臓に塩を入れて漬け込み、自然発酵させるという伝統の製法です。...»

金沢おでん

金沢ならではのおでんダネは必食

「金沢おでん」の魅力は、加賀野菜、車麩、旬の魚介など、金沢ならではの具材が楽しめることです。金沢おでんは、素材の風味を引き出す豊かなだしの味わいが美味しさの秘訣です。 特に冬季限定で登場する「かに面」と呼ばれる一品は、香箱ガニの甲羅にカニの身、卵、ミソが詰まった贅沢な逸品として知られています。 金沢では、寒い季節に限らず、夏でも多くの人々がおでんを楽しんでいます。市内の居酒屋では1年を通じておでんが提供されており、その人気は夏でも健在です。...»

ふくら印のたらのこ

大正時代から変わらぬ手作り

大正時代から変わらぬ風格のあるレトロなデザインの缶詰。缶を開けると、醤油で甘辛く煮た大きなタラコの輪切りが堂々と詰まっています。 厳選された大きな真だらの子を金沢大野の醤油で作った秘伝のタレで炊き上げています。醤油の風味が効いた甘みのある味付けは、ご飯やお酒にぴったりで、世代を超えて愛されてきました。一口食べると、どこか懐かしい味わいが広がります。白いご飯のお供になる逸品です。もちろんお酒もつまみにもおすすめです。 この缶詰は、アラスカ周辺で回遊する大きな天然真だらの魚卵を使用しています。魚卵が熟している2月から3月にかけての時期に、選りすぐられた魚卵を使用しています。硬すぎず、柔らかすぎ...»

奥能登 塩田村の塩

手間ひまかけて作られる伝統の塩は、高級店お墨付きの絶品

能登の塩作りは、500年以上前から続く「揚げ浜式」で行われています。揚げ浜式とは、桶で汲んだ海水を細かい砂を敷き詰めた塩田にまき、太陽の力で乾燥させ、さらに海水をかけてから砂を釜で煮詰め、塩の結晶を取り出す方法です。 非常に手間のかかる重労働ですが、その時間をかけて作られた塩は、口に含んだ瞬間に本来の美味しさと旨みが広がります。品質の高さは高級店からも評価されています。伝統の味と技を広めるため、地元では塩作り体験もできます。...»

大聖寺どら焼

地元で170年間親しまれている老舗和菓子店の味

大聖寺は、加賀百万石の城下町として栄えてきた歴史のある街。この街で170年の間、地元の人々に親しまれてきたのが、老舗和菓子店「梅田菓子舗」の”大聖寺どら焼”。地元産の卵とハチミツを使い、ひとつひとつ手焼きで作られるため、ふっくらと厚みがあり、風味も豊か。サイズが直径13センチと大きめなので、食べ応えも十分だ。大粒のあずきとざらめで丁寧に作ったつぶあんは、ツヤがあり、旨みのある甘さが弾けるように広がる。老舗が守り続ける伝統の味をぜひ楽しんで欲しい。 梅田菓子舗 城下町の面影を残す大聖寺で天保年間から続く老舗の餅菓子店「梅田菓子舗」。 商店街の中にあるこの店の餅菓子は、お茶請けに、日々のおや...»

娘娘万頭

黒糖と地産味噌のほのかな香り

黒糖と地元産味噌の微かな香りが程よく調和し、口当たりも滑らかで甘さは控えめ。地域ならではの風味豊かな万頭です。 「娘娘(にゃあにゃあ)万頭」という名前は、加賀地方の言葉に基づいて名付けられました。「にゃあにゃあ」は加賀の言葉で「娘さん」を指します。 山中石川屋 創業明治38年。石川県加賀市山中温泉の和菓子店。...»

月よみ山路(銘菓)

優しい甘さがおいしい栗蒸し羊羹

和菓子好きなら知っているだろう石川県の銘菓。ほどよい甘みがちょうど良く、葛を加えて蒸しあげた餡です。保存料を使っていないのがうれしい。竹の葉に包んであるので微かな竹の香りが漂い、和菓子ならではの上品な香りが心地よい和のスイーツです。程よい甘さが口いっぱいに広がり、もちもちとした独特の食感にどっぷりハマって、やみつきになる逸品です。栗むし羊羹と比咩くるみの2種類。 栗むし羊羹 餡の中には栗がぎっしり詰まっていて、どこを切っても栗が顔を出す栗をたっぷり詰め込んだ羊羹。 比咩くるみ 加賀一の宮 白山比咩神社への奉納菓子。名物の栗とはまた一味違う、味噌とくるみの芳ばしい一品。 御菓子司 松葉...»

焼きいなり(加賀 守岡屋)

パリッとした揚げと香ばしい風味が食欲をそそる

今までの”いなり寿司”の概念を覆す新しい食感と風味が売りの”焼きいなり”。揚げを甘い煮汁で煮込むのではなく、こんがり焼き上げているので、いなり寿司なのにサックリと香ばしい食感。揚げの内側が粗いものを使うことで、寿司飯に馴染みやすくなり、一体感のあるまろやかな味わいが楽しめる。ダシには、金沢・大野のしょうゆをベースに、みりん、カツオなどをあわせたオリジナルのものを使用。1枚ずつ丁寧に手焼きされるため、適度についた焦げ目が、おいしさのポイントになっている。 焼きいなり 驚くほど分厚くて大きい油揚げ。その油揚げに国産素材を使った寿司飯を詰めた「焼きいなり」は、こんがりパリッとした皮の食感と大豆の...»

どら十万石(銘菓)

加賀十万石の由緒正しい「梅鉢紋」があしらわれた上品な一品

パッケージにあしらわれた「梅鉢紋」の家紋は、徳川家康の孫娘の三男であり、加賀大聖寺の初代藩主である前田利治のもの。由緒正しい家紋が描かれた半透明のパッケージからは高級感が漂い、うっすらとのぞく黄金色のどら焼を引き立てている。生地は、石川県産のもち粉を混ぜ込み、職人が昔ながらの製法でひとつひとつ丁寧に焼き上げる。ふっくらとした皮と、餡には、滋味豊かな北海道産大納言小豆を、純度の高い氷砂糖で炊き上げることですっきりとした上品な甘さ。なめらかな歯ざわりのあんは、味に深みがあり、おみやげだけでなく、贈答品にもふさわしい味わいとなっている。 げんば堂 創業 明治24年、加賀市の老舗菓子店。...»

石川県