石川県 » 和倉温泉・七尾(能登半島)

加賀太きゅうり

(かがふと)

1果重が1kgにもなるずんぐりした加賀野菜は、夏の風物詩

金沢市安原地区やかほく市高松を中心に生産される加賀野菜の「加賀太きゅうり」は、長さ20〜30cm、直径6〜7cmのずんぐりした形が特徴で、重さは1kgにもなります。

初夏が旬で、果肉が厚くやわらかいので、生のサラダや酢の物として食べると美味しいです。昔ながらの料理法としては煮ものやあんかけもあります。ビタミンC、カルシウム、ナトリウムを含み、酸性に傾きがちな身体を中和し、整える効果があるとされています。また、美肌効果も期待できます。

旬: 4月〜11月

特徴

果長は約22〜27cmで、果径は約6〜7cmの白い太めのキュウリで、1つの果実の重さは600gにも達します。この品種は節成りせず、1株からは約10個程度の収穫が得られます。

このきゅうりの特徴は、厚い果肉でありながら柔らかく、食感と日持ちの良さが際立っています。半促成栽培が主流ですが、一部では抑制栽培も行われています。整枝法は、子づるを2本にし、主枝は15〜20節で摘心し、7節以上の側枝は1枚の葉を残して摘心し、着果は2〜3節に1つずつ行うようにします。

歴史と現状

加賀太きゅうりは、昭和11年に金沢市久安町の篤農家である米林利雄氏が、東北地方の短太系きゅうりの種子を仲買人から譲り受け、地元の野菜農家に分けて栽培したことから始まりました。当初は三角形で黄味がかった形状でしたが、長い年月をかけて金沢の特産品となる加賀太きゅうりへと進化しました。

産地は時とともに変化し、昭和45年頃から金沢市街地の三馬地区から砂丘地の打木地区へと移り、栽培方法も露地栽培からハウス栽培や温室栽培へと変わってきました。現在では、地元をはじめとする東京市場や京阪神市場にも出荷され、加賀太きゅうりの魅力が広がっています。

Information

名称
加賀太きゅうり
(かがふと)

和倉温泉・七尾(能登半島)

石川県